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共闘編_捌
会場に着くと、思った以上の人にびっくりする。
歩道には長い赤いカーピットが料亭の入り口までひかれ
その両脇を埋め尽くすような、報道陣。
その先端に車が順に止まる。
もうすぐ、私たちの番。
全身が小刻みに振るえ初め、動悸に息苦しくなる。
鏡は私の手を取り、運転手に言った。
「一旦、列を離れてくれ・・・」
車が会場から遠ざかると、私の震えが止まる。
「・・・・・ごめんなさい。」
良いんだ、と鏡は私の手を包む。
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