校内1の美少女-Sideゆず

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窓から心地良い風が入ってくる。 その風が、あたしの髪を優しく揺らした。 夏の匂いがする。 梅雨の合間の晴天、蒸し蒸しした空気も今日はカラッとしていて気持ちがいい。 顔にかかる髪を掻き上げて、この窓から見える校門へとなんとなく視線を向けると。 あ、 速水翔だ。 朝日を浴びて、キラキラと輝く柔らかそうな髪。 綺麗に整った顔で、綺麗に笑うその姿の隣には。 秋山くんの姿があった。 同じバスケ部で、仲が良いことも知っていた。 秋山くんが何かを話しかけると。 速水翔はクシャッと顔を崩して無邪気に笑う。 きっとそれが、本当の速水翔なんだろうな…と、思わず見惚れてしまい。 頬が自然と緩んでいくのがわかった。
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