花に嵐編_弐

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  ふぅ・・・と1度息を吐き出し、冷静に考える。 確かに、指名で仕事を依頼してくれる顧客を逃すのは、勿体無い。 そういう顧客は長く会社に利を落としてくれる。 分かりました、と私は頷く。 「1度、会いに行ってきます。連絡先、教えて下さい。」 ありがとう、と坂口はほっとしたように笑った。 連絡先を貰い、社名を確認したが、 残念ながら記憶になかった。 とにかく、すぐに電話をかける。 ・・・・時間を空けてはいけない。 日程を調整し、翌週の水曜に会いに行くことになった。 矢田にもそれに付き合わせる。 小さな案件だったら、 サブリーダーとして矢田にやらせるつもりだ。 もちろん、ユーザーの希望通り、プロマネの私が最終決は持つ。
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