花に嵐編_弐

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  苦笑した巧だったが、すぐ気持ちを切り替えた様子で 私に名刺を差し出した。 「高林巧、です。 ・・・今回は、由紀さんの名刺、もらえるかな?」 失礼しました、と私は頭を下げる。 「柏原由紀です。宜しくお願いします。」 「矢田拓也(ヤダタクヤ)です。宜しくお願いします。」 巧はニコッと微笑み、 じゃあ、またね、と私たちを見送った。
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