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いつも通りの、深夜残業中、坂口が現れる。
「社長の知り合いのカメラマンが送ってきたものです。
一枚、由紀さんに・・・と。」
ありがとうございます、とそれを受け取る。
それは会場入り口で撮られたもので
鏡とのツーショットのスナップだった。
あんなに緊張していたが、ギリギリセーフだった。
そこに切り取られた一瞬は、鏡と微笑み合う姿。
激動の1日を思い出し、穏やかな気持ちになる。
すると、
私の後ろから写真を覗き込んできた矢田トリオが
失礼なことに、私の顔と写真を見比べ、呆然としている。
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