花に嵐編_壱

6/7
前へ
/40ページ
次へ
  突然、子犬たちが盛り上がり始める。 「それ、いいなっ。ボスよりずっといい!!」と子犬1。 「おう、なんか、うちのチームだけの特別感あるよ。」と子犬3。 「だろ?!ぴったりだしなっ!!」と子犬2。 どうですか?!、と三匹の子犬が私を尻尾を振って見つめる。 イジワルな神田は、先を見越して、既に笑いを堪えている。 怒り心頭の私は、1度、それを飲み込み、冷ややかに笑う。 子犬たちもその表情の意味をよく知っていた。 だから、 一気に青ざめ、ブルブルと震え始め、尾っぽを丸めた。 私は淡々と命令した。 「矢田、山内、山田。進捗。」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加