花に嵐編_壱

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  これ以上怒らせまいと、3人が3人とも、先行です、と答えた。 私はニコッと微笑んだ。 あからさまにホッとした様子の3人。 私は3人の前に 3つの山盛り資料をドンッとわざと音を立てて積み上げる。 「物流関連図とデータ関連図の校正、今週中。」 えっ!、と声を上げた3人に、私は付け足す。 「もちろん、現スケジュールも厳守。」 えーーー?!!、と3人は声をあげたが、私の一睨みで黙る。 「さっさと仕事するっ!」 はいっ!と3人は蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。 神田が堪えきれないようにプッと噴出すのを私は無視した。
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