花に嵐編_弐

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  別段、珍しい話でもない。 システム業界はとても広く、そして、とても狭い。 坂口が続ける。 「それが、どうしても、由紀さんに担当して欲しい、とか。 今、他案件で忙しいので、と伝えたのですが 納期を延ばしても良いから、と先方は言っています。」   うっ・・・と私は眉根を顰める。 今は他ごとに頭を回す余裕が全く無い。 話を聞いていた神田がパソコンを叩きながら、口を出す。 「納期調整できるなら、良いだろう。 1度、規模を聞いて、充分バッファを取った納期で 見積書を作ってみよう。」
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