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授業中だから、誰か来るなんて事……。
いや、授業の無い先生が居るかもしれない。
その先生が俺の声を聞き付けて来たら……。
恥態が見つかる恐ろしさから下唇を噛んで嗚咽まで堪えていると、俺の頭を引き寄せた先輩が「えぇ子やな」と髪に口付ける。
あれ、そういや先輩授業は?
俺と同じで『トイレ行く』とか言って抜け出してきたのか?
「せ……せんぱ……」
「それにしてもタイミング良かったなぁ。たまたま一限目の先生が昨日からインフルエンザとかで休んどってな? ホンマたまたま、授業が自習やってん」
『たまたま』を強調する辺り、いくら俺がアホでも『たまたま』じゃない事くらい解る。
わざとか!
全部計算してたっすか!
やっぱりこの人、鬼っすよぉぉお!
「ほんで、ヒロ? こっちは随分元気になっとんな?」
しゃがんでいた膝をガバッと左右に開かれ、元気に直立している俺の息子が『こんにちは』している。
「や、だっ……見ないでっ……!」
慌てて手で隠そうとした所を、膝の間に身体を割り込ませてきた先輩が阻んで。
「出したろか?」
元気になった俺のモノの先端を人差し指の腹でグリグリと撫でてきた。
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