女詩会

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『想いを乗せて』 この想いに名前を付けて ただ叫べばいいのなら こんな簡単なことはない けれどその一言は 激しい鼓動に邪魔されて 苦しい呼吸に邪魔されて 思うようには出てこない 身の内から湧き上がる この感情が生まれたのは いったいいつのことだろう 今になっては分からない 今となってはどうでもいい 捨ててしまった感情を 呼び起こしたのはお前の眼 忘れていた感情を 思い出させたのはお前の声 言葉にならない想いでも この唇に乗せて合わせれば お前に届きはしないだろうか  
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