第1章

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その夜、今でも交流のある中学時代の友人からメールが入った。 開いた瞬間、ドクン! 激しい衝撃が沸き起こる。 "お前、中学の時の藤木って覚えてる? 今朝亡くなったらしいけど、明日の通夜は出席する?" 同時に、ゾワワワァァーーー…!! 引きずり込まれるような恐怖に襲われた。 どう言う事だ!? 俺がさっき一緒に居たのは誰なんだ!? でも会話の内容から藤木本人の筈だ…! 全身は鳥肌まみれで、 心臓が早鐘を打って、 呼吸が息苦しい! だけど… ー「なんか、元気なさそうだったけど… キミなら大丈夫だよ!」ー その時の藤木は、とても眩しい笑顔で… まるで最後の恩返しのように… 今、思えた。 自然と落ち着いて来て… "行くよ。時間と場所は?" そうメールを返した。 ありがとな、藤木。 俺、一から頑張るよ… 今度はちゃんと、真っ向勝負で。
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