Round No.0

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あああああ ひぃぃぃぃぃぃ 倉内翔は本当に仕事に厳しい男なんですぅ。 いつでも全力以上の底力を求めてくるんですぅ。 きっと大阪でもそうやって 出来ない事をデキナイとは言わせない やれない事をヤレナイとは言わせない そんな恐ろしい取り組みで みんなを手玉にとっているンだろうデスよっ。 「へぇ、随分な言われよー。 手玉にとる、なんて……イモ子お前どこでそんな単語覚えたの?」 流れるような視線は 倉内翔の密度の低いブラウンの瞳をより 美しく魅せている。 あぁ、たまらん。 たまりません。 「あ、倉内くんこんなとこにおったん」 あ。 「部長呼んではるで、はよ行こう」 キュ、と纏まった長い髪。 ここ、東京でも人気のある女性営業課長。 彼女のグラウンドは 倉内翔と同じ、大阪本社でス。 あの襟元から覗く綺麗な鎖骨が ちょっとイケない魅力なんだよなぁ、と 私はいつも いつも、思っていまシた。 ……倉内翔もあんな鎖骨にヤられたりするんでしょうか。 「こんにちはー、お邪魔してますぅ」 バリバリの大阪弁も 何気に攻撃力高し。 結構なレベルだと、思いまスよ。 私は最近少し複雑な気持ちなんですよ。 あ、絶対漏れないように 脳内マイセルフ独り言をシャットダウンしまっス。
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