花に嵐編_肆

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  その後も斉藤に会いに出かければ、 必ず、巧が同席するし、二日に一度は電話かメールが届く。 どれもどうでもいいような質問だが、 顧客という関係上、無碍にはできない。 それはいい。それらはまだ対応できる。 だが、どうにも我慢なら無いことがあった。 受付の女性が申し訳なさそうに荷物を運んできた。 「・・・・柏原さん、また、届きました・・・」 はぁ・・・、と私は頭痛に額を押さえる。 「・・・ご苦労様です。そこへ置いといてください。」 すみません、と女性はなぜか謝り、去っていく。
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