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当初、反巧派だった矢田さえ、感心した様子。
「由紀さんにここまで言われて
凹まないなんて、ある意味、すげぇ・・・・」
巧押しの山内が私に言う。
「いい物件じゃないですか!!
弟は馬鹿野郎らしいですが、
レストランを経営している兄貴の方はかなりのやり手らしいですよ。
こんなに熱心なんですよ?
なんで、ダメなんですか???」
でもさぁ・・・、と唯一彼女持ちの山田が唸る。
「困るって言っている相手に
押し付けるような真似、俺はどうかと思う・・・・
顧客だし、由紀さんが強く出れないのも見込んでるって感じが
俺はやだなぁ・・・・」
そうじゃないだろ、と山内が反論し、私を無視して激論が始まった。
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