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突如、タイミングを見計らったように繁の携帯からメールの着信音が鳴った。
繁はヒッ、と情けない悲鳴を上げる。
音が鳴り止み、ようやく繁は携帯の方に顔を向けた。
そこにあるのはメールの受信を知らせるランプが点滅している繁の携帯。
先程までの様子とは打って変わって、恐る恐るといった感じで携帯を手に取り受信ボックスを開くと、そこには昨日と同じく新着メールの文字があった。
喉を鳴らし唾を飲み込みながら、繁は再び震え出した手で新着メールを開いた。
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from: Unknown
件名: Re:復讐メール
[本文]
こちらの方で貴方が復讐メールを使用したことを確認しました。
復讐成功おめでとうございます。
また、相手の携帯には貴方からのメールは残っていませんのでご安心下さい。
続きまして、貴方にかかる呪いの確認を行います。
復讐相手は呪いにより死亡。
よって、貴方に死の呪いをかけます。
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そこで文は終わっていた。
どうやって相手の携帯からメールを消したのか、なぜメールを送ったことを知っているのか。
そんなことがどうでもよくなるような一文を繁は受け入れられないでいた。
「死の呪い・・・」
繁はもう一度全文を読み返す。
しかし、書いてあることに変わりはない。
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