復讐メール

「こういうメールに乗っかるのもたまには面白そうだ」

それは細やかな復讐心。

繁は、いつも先頭に立って自分をイジメてくるクラスの中心人物である男子、嶋崎(ｼﾏｻﾞｷ)に少しイタズラしてやろうと思ったのだ。

少しでも雰囲気を出そうと、繁は夜にメールを送ることにした。

そして、夜。

「前に作ったサブアドレスを使って・・・」

繁は送り主がわからないように、昔作って使っていなかったサブアドレスからメールを送る事にした。

自分の携帯に登録されてある嶋崎のアドレスを宛名の所へ打ち込む。

そして、件名に復讐メール、と。

先程のメールに書いてあったように打ち込んだ。

次に本文だ。

出来るだけ恐怖を煽るような文がいい。

そう考えた繁は簡潔に[お前は今夜首を吊り死ぬ]とだけ打ち込み。

そして、送信ボタンを押した。

送信率が100％になったのを見て、思わず口角が上がった。

今ごろ嶋崎は知らないメールアドレスから急に変なメールが届いて驚いているだろう。

その小さな復讐に満足して、翌日の学校に備えるべく眠りについた。