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翌朝。
繁は普段通り登校した。
学校は繁にとって楽しいことなど何一つない場所だが、それでも進学の為に休まずに通っていた。
いつも通り、誰からも挨拶されないし、繁からもしない。
そして、席に座り談笑するわけでもなく繁はただ授業が始まるのを待っていた。
そういえば、と。
繁は昨日の夜にメールを送った人物が見当たらないことに気がついた。
嶋崎が居ない。
サボりだろうか?
そう思い、思考を巡らせようとしたがチャイムによりそれは遮られた。
チャイムが鳴り終わったタイミングで担任がドアを開けて入ってくる。
それと同時に学級委員が起立、と号令をかけた。
礼、着席と続ける。
皆が席についたタイミングで担任が重々しく切り出した。
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