第1章

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『今、君はどこにいるの? 私は君の部屋にいるから、早く帰ってきてね』 メールと一緒に動画も添付されていた。 そこは俺の家の玄関ドアの前。 ドアノブに伸びる手がゆっくりドアを開けていく。 いったいこいつは何者だ!? 俺には同居人はいない。 映っていた手は女性の手のような気がした。いや子供かもしれない。 部屋の鍵を渡す相手ももちろんいない。 なら、この動画を撮っている奴は誰だ。 部屋に侵入したところで動画は終わっていた。 メールアドレスも見覚えがない。 まさか泥棒か? 盗みのリアル動画を送りつけてきたというのか? そんな奴がいるのか? 考えれば考えるほど混乱していく。 再びメールが……。
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