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優「どどどどどうしたの!?」
優愛は顔を真っ赤にして言ってきた
拓「いや、手が冷たいと思って‥‥」
かっこつけた台詞を一応は言ってみたものの本当のことを言うとただ手を繋ぎたかっただけであった
それを優愛に悟られたくないあまりつい似合わない台詞を言ってしまった
優「あ、はい。」
優愛は顔を真っ赤にしながら納得した様子で下を向いた
かなり緊張しているのか目がキョロキョロしている
俺も繋いだはいいが緊張しまくっていた
何も考えずにやってしまったことが仇となり会話が一気になくなってしまった
俺と優愛は何も言わずに、お互い顔を合わせることもなく手をつないだまま直立不動になっていた
お互いの心臓のドキドキが今にも聞こえてきそうなくらい緊張している
俺は何かしないと!という使命感に押し潰されそうになった結果思いつくまま優愛の手を握ったまま
拓「さ、さぁ~帰ろっかぁ~」
グイッ!
優「うわっ!」
無理矢理優愛の手を引くような感じでまた歩き出した
俺の顔は真っ赤でありこんな所を優愛に見せたくないと思った
俺と優愛は少し早い足取りで夕日に照らされる道を歩いて行った
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