謎の少女

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部屋を出て階段を下る その最中、ものすごく良い匂いがする 俺は少し足取りを早くして階段を下りた 俺の名前は藤宮拓 春からここ稜々亭に居候させてもらっている もともとは都会に住んでいたが‥‥ まぁ、いろいろあってこっちに引っ越してきた 最初の頃は田舎のギャップに困ることもあったが今はさほど気にならなくなった それよりむしろこっちの生活の方が楽しさを感じるようになってきた 夏「おはようございます。」 俺は階段を下りるとそのまま居間に向かった すると稜々亭の女将である夏海さんと顔を合わす 拓「おはようございます!」 夏海さんは稜々亭の女将でありながら俺達の保護者役も行っている 俺達の親はどちらも仕事で転勤中 滅多に会えないことからほとんど夏海さん任せであるが夏海さんのおかげで楽しい毎日を送れているのは確かだ 俺は挨拶を済ませるとテーブルをチラッと見る そこには朝食がすでに用意されていた 美味しそうなご飯とお汁から湯気が出ていて良い香りがする おかずも何品か用意されていてさすが旅館の朝食であると感心してしまう 守「おはよう~!」 拓「お、守おはよう!」 俺はゆっくりと座ると目の前に守がいた 守というのは俺の弟である 少し体が弱い所があるが最近は体調を崩すことはほとんどない 優しくてしっかり者の守は兄である俺から見て自慢の弟だ こんな弟を持っているなんて俺は幸せ者である 守「今日も優愛さん達来るかな?」 拓「うん。多分来ると思うぞ」 守「そっかぁ~。じゃあ、遅れないように支度しないとだね」 拓「そうだな。 早く準備しないとだな」 守はもうご飯を食べ終えそうであった 俺も朝の準備をしないといけないため少し早めにご飯を口に運び朝食を済ませることにした
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