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季節は秋が終わり山の木々の葉がほとんどなくなり寂しさが一層増したような感じがする
ここ山井町もそろそろ冬の季節がやってきた
キーンコーンカーンコーン
大「ヘッビョション!う、さ、さみぃ?‥‥‥」
陽「ちょっと汚いわね!やめてちょうだい!」
大「別にくしゃみしただけだろ!?それくらいいいだろ?」
陽「あんたのくしゃみは何か腹立つのよね?だから私がいない時にして」
大「俺はくしゃみすら許されない人間なのか‥‥」
今日も何事もなく1日が終わる
学校の生徒達は一斉に下校を始める
部活動に勤しんでる生徒達はグラウンドを走ったり
体育館で汗を流したり青春を送っている
大「そういや拓は?」
大地はキョロキョロしながら辺りを見渡しながら陽菜乃に問いかけた
陽菜乃はその質問に対して少し間を置いて答えた
陽「そうね。あの2人は‥‥‥ふん。知らないわ。」
陽菜乃は何かを言おうとしたがそれをやめた
大地にはそれが何を意味しているのか分かったような感じがしていた
大「‥‥‥お前はいいのか?」
陽「何がよ!」
大「まぁ、何でもねーや!」
大地は歩くペースを上げ陽菜乃の前を歩く
両手を頭の後ろで組んで少し空を見上げるように歩く
陽「あんたが言いたいことは何となく分かったわ。だから、私もあんたに言うけど」
大「うわっ!」
陽菜乃は大地の鞄を引っ張りグイッと体を向けさせる
そして、にっこり笑って口を開く
陽「私、諦めないから!」
陽菜乃の目は真っ直ぐでやる気に満ちていた
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