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数時間後ーーーー
夕日が明るく俺と優愛を照らしている
俺と優愛は少し疲れたような感じで歩いていた
優「結局、見つからなかったね」
拓「だな。」
そう、かなり時間をかけて探したのだが結局資料を誰が借りたのか分からなかった
管理人の人に聞いてみても分からないと言われておしまいだった
優「それにしても不思議なこともあるんだね~」
拓「まぁでも、もしかしたら本自体が古くて整理されちゃってもう貸し出し自体していないのかもな」
優「それもそうだね!」
優愛はニコッと笑いながら俺の顔を見てきた
少し前を歩く優愛の背中を見ながら俺は1歩1歩家に向かって歩いている
優愛は楽しそうに鼻歌を歌いながら俺の前を歩いている
両手を腰の後ろで組んでスキップするような足取りだ
俺は優愛の手をチラッと見てみると赤くなっていることに気づいた
拓「優愛待って。」
優「ん?」
俺の声に反応した優愛はピタリと足を止めて振り向いた
俺はそれと同時に優愛に近づいて何も言わずに手を掴んだ
優「ひゃお!!」
突然のことに優愛は変な声を上げてしまった
さらに驚いたのか目は飛び出しそうなくらい見開いて口がポカンと開いている
せっかくの可愛らしい顔もこの時ばかりは可愛らしいとは言えない表情をしていた
俺は優愛に悪いと思いながら手と手を絡み合うように繋いだ
やっぱり俺が思った通り優愛の手は冷たかった
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