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今までに無いくらいに、叔母さんたちが頻繁にお見舞いに来るようになった。
何だか苦手で、祖父の部屋に近付かなくなった。
帰り間際、
「おじいちゃんが寂しがってるよ。傍に行ってあげてね。陽司君が傍にいるのが一番うれしいんだから」
僕の心を見透かすように言われた言葉。
叔母さんが帰ると同時に祖父の部屋に入った。
「陽司か?」
「うん、大丈夫?」
「学校はどうだ。ちゃんと勉強してるか?」
「うん、頑張ってるよ」
「そうかそうか、賢いなぁ」
祖父は何時だって、無条件に優しい。
どんなことがあっても僕の味方だ。
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