おじいちゃん

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僕は祖父の手を握りながら、静かに眠る祖父を見守っていた。 最後に僕の名前を呼んだのは、確かに祖父の声だった。 眠り続ける祖父が息があるうちに会いたいと僕を呼んでくれたのだろうか。 今も時々思い出す事がある。 父母や叔母たちも、 「きっとあんたを一番可愛いがってたから、最後に会いたかったんだろうね」 と、僕の話を本当の出来事と思ってくれている。
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