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私は何をするのもダメで、勉強だって呑み込みが遅く、分からないことだらけだった。
班行動も皆の足を引っ張るばかりで、いつも私の所為で全体責任を取らせていた。
西塚君はそんな私を見かねて、
「俺班長だし、高崎が分からないところ放課後教えてやるよ。頑張れるか?」
と、優しく聞いてくれた。
「うん」
私は何も考えず返事をした。
勉強も運動も抜群に出来る彼との猛特訓が始まった。
漢字はどうしたら覚えやすいかを教えられ、何回もその通りに書いて覚えた。
算数の計算も同じ様に沢山の問題を繰り返し何回も解いて行った。
少しずつ出来ることが増えて班の皆に迷惑を掛ける事も少なくなった。
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