転校生

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 それから半年経ったある日、西塚君が誰にも何も告げずに転校して行ってしまった。  暫くして、挨拶もせずに居なくなってしまった事を詫びる手紙がクラス宛に届いた。  彼が私たちのクラスに居たのは、たった八ヶ月と言う短い期間だった。  でも私にとっては、彼は大切な恩人で、少し人見知りも無くなり友達も出来た。  彼の話題は直ぐに途切れ、誰も口にしなくなった。
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