花に嵐編_漆

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花に嵐編_漆

  深夜2時過ぎ、 私のほかには神田と矢田が残っていた。 二人は遠に事務所泊まりを決めているようで帰る気配はない。 眼鏡を外して、 今日やるべき事を終えた私は帰り支度を始める。 最初からあまり飛ばしても、最後まで体力が持たない。 私は2人に声を掛ける。 「すみませんが、お先に失礼します。 ・・・仮眠は必ず取ってくださいね?」 ああ、と神田。お疲れです、と矢田。 私は、お先です、と事務席を後にした。
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