花に嵐編_漆

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  私はため息を大きくついた。 「・・・このようなことをされては困ります。 そう、伝えたつもりでしたが、 お分かりいただけませんでしたか? 貴方がまだこのようなことをするのかは理解できませんが 本当に、迷惑です。 どうかお引取りを。」 巧は苦笑する。 「・・・全く・・・ 由紀さんは本当に、予想外だよ。 女性を迎えに来て、お引取りを、なんていわれたこと無い。」 巧は彼らしいチャーミングな笑みを浮かべながら 花束を片手で持ち上げ、私に差し出した。 「・・・・でも、だから、君がいい。」
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