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部屋にひとりでいる時、おばぁちゃんから
メールが届いた。
気をつけなさい。
おまえは、蟲神様に愛されてしまった。
気をつけなさい。
はて?
蟲神様って?
わたしの頭の中は、はてなマークだったが、
巫女の系譜のおばぁちゃんの言う事は当たるので、嫌な予感と共に心にとめおいた。
矢先、カサカサ
カサカサ
カサカサ
カサカサ
音がして、振り返ると窓一面にゴキブリの大群が群れをなして、隙間があれば部屋に入ってきそうな勢いで迫って、私の背筋は凍った。
蟲神様って……ゴキブリ!!
そして、愛されてしまったって……。
おばぁちゃん助けて!!!
速攻で電話をかけるが、繋がらない。
するとまたおばぁちゃんからメールが届いた。
すぐ開けると絶句した。
おまえは
蟲神様に愛されてしまった。
どうすることできない。
あきらめなさい。
あきらめなさい。
あきらめなさい。
最後の言葉がこだまする。
私は声なく窓一面のゴキブリをみつめながら、蟲神様にあきらめてもらうよう、祈らずにはいられなかった。
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