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「サオピーはどんなの着るの？」
「ウフフ。谷間もろ見せワンピース♪」
「マジなのか」
そのネーミングはお下品ですぞ……。
てなわけで、着々とファッションショーの準備は進んで行き、当日になったのだ。
＊＊＊＊
「あれ？田中くん。飛鳥くんだけ着替えできてないみたいなんだけど、どこにいるか知らない？」
「知んねぇーけどあいつ、ねみーって言ってたから、どっかで寝てんじゃねえ？」
マジか……。
にしてもどこで寝てんですかい？
と、途方に暮れそうな私の前に、飛鳥くん現る。
「あ……いた」
「うん。いるけどここ？ファッションショーの特設更衣室って」
「そうだよ。どこ行ってたのさ、飛鳥くん。
キミだけだぞ。着替えてないの」
「ワリー。空き部屋で寝てた。
おかげで一人悠々自適に着替えられてラッキーだわ」
なんつーポジティブシンキング……。
ん？一人で着替えってことは……
飛鳥くんオンリー覗き放題～！！
変態かっての。やめよう。
「お前こそまだその格好かよ。
で？何着んの？」
「私は着ません」
「え？裸体さらす気？」
オイオイ……そんな軽蔑な眼差しで見ることないし、サオピーと同じような返しだし！
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