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あれ?金髪彼氏が私の目の前に立ちはだかった。
「そこのネエちゃん。飛鳥くんとやらはどこにいる?」
「さあー……」
その時だった。
「ねえねえ、まだ体育館にはいなかったよね。
だからここの教室で着替えてるんじゃない?
飛鳥くん」
ゲッ!!
またしてもこの娘ども、余計なことをペラペラと!!
金髪不良彼氏くんの耳が今ピクッて動いたよ。
「ちょっと待って!そこのネエちゃんたち。
念のために聞くけど、飛鳥くんはこの教室にいるのか?」
「……多分?」
ウソ……!
だから言うんじゃないわよ!
飛鳥くんのファンっぽい 女子たち!!
教室に入ろうとするパツキン彼氏くん。
そしてさらにその彼の前に立ちはだかった美人彼女。
「やめてよ!あんたの勘違いだって……」
「そんなわけあるか!」
「いいから帰ろうってぇー」
「うるせえ!!」
どうにかしなきゃあ。
でもこの教室、この後ろのドアからしか入れないし。
それにしても飛鳥くん、おとなしく着替えてんのかなあ……。
ひょっとして飛鳥くん、怖いの?
そりゃそうか。声からしてこのパツキン彼氏くん、怖いもんね。
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