波乱の文化祭

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あれ? 教室の前のドアに立て掛けてある【立ち入り禁止】と書かれてある大きい板をちょっとずらせば、中に入れるような気がしてならない。 ズズズッーーー ほらほら。ずらし成功。 よって、教室内への侵入試みる。 「飛鳥くん!ごめん!!中に入るよ」 「ええぇぇぇ~!また寝てるし。 起きて飛鳥くん!不良に殴られちゃうかも。 どうしよう……」 「んん~~~……うるせぇなあ。 なんなんだよ、お前は……って、ワリー。 また寝てたわぁー」 ふと見た視線の先に、ド派手なドレス発見。 あっ、そうだ! 「飛鳥くん、今は何も言わずにこれ着て!」 私は真っ赤なヒラヒラロングドレスを掴み、飛鳥くんに向かって投げた。 「はあ!?これドレスじゃん」 「聞こえるでしょ?あの怖い声」 「ああ……そういえば」 「わけはあとで話すから、このドレスを着て、顔を伏せぎみで寝たふりしてて。息はちゃんとできる程度で」 「あたりまえだっつーの」 「じゃ、着てくれる?」 「……分かった。あっち向いてろ、バーカ!」 「あっ、うん……」 私はドレスに着替えてくれるであろう飛鳥くんに背を向け、こっそりニヤけていた。 だって、なんだかんだ言って飛鳥くんは優しいんだもんーーーー。
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