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「さすがにそれはないと思うよ。だってまだ18歳じゃないもん。それが本当だったらいくらなんでもこんな堂々とはしてないんじゃない?
それに、男優さんは身長高いらしいし」
確かにそうかもしれない。まあ他人の空似とか言うしな。
そのときチャイムと同時に一時限目である世界史の教師が教室へ入ってきたことで、ドタバタとみんな席に着いた。
昼休み。すっかり人気者になった矢嶋はたくさんの生徒に囲まれながら教室を出ていった。
「やっと静かになったな」
「うん。まだここにきて数時間しか経ってないのにあんなに人だかりできてたもんね」
編入生の噂を聞きつけた他のクラスの連中が、授業の合間に入れ替わり立ち替わり凄いのなんのってホントに騒がしかった。
今はまだ物珍しさも手伝ってこの騒ぎだから、一週間もすれば落ち着くだろう。
「オレたちも飯行くか」
「行こう行こう。さっきからお腹ぐうぐう鳴ってて聞こえないかひやひやしちゃった」
「ん?ばっちり聞こえてたぞ」
「えっ……」
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