196人が本棚に入れています
本棚に追加
甘ったるい匂いが斗眞から強烈に放たれていて、抱きしめて頭を嗅ぐと髪からも同じ匂いがしている。
「あ~、オレの好きなシャンプーの匂いが消えてる」
「あはは。じゃあ今日のはもういらないね。もう一個あるんだけど捨てちゃおうか?」
「いいよ。立花好きそうだから明日あげれば?」
なんでも嫌なものを押しつける……わけじゃなく、おすそわけだおすそわけ。
「好きかなぁ?まあお試しってことでいいか」
ネットを見てると珍しいものや変わったものをよく見かける。それを使うかどうか考えてから買うんだが、たまに失敗したものなんかをよく四人で共有するのだ。
あくまでもこれは共有であって押しつけではない。
今斗眞は入浴剤にハマっていて、変わった匂いを見かけるとポチっている。今日のもそのうちの一つで、聞いたこともないような匂いの入浴剤を入れていた。
最初のコメントを投稿しよう!