予感

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「とうま~」 「はいはい、もうちょっとだから」 「はあ……つまんねぇ」  あぐらの上に肘をつき、頬杖しながら斗眞をじっと見る。そうしてると段々眠くなってきて、まだ綺麗にしたばかりのフローリングにごろんと仰向けに寝転がった。  どのくらい時間が経ったのか。うとうとと半目状態で天井を見ていると脚に重みがかかる。 「終わったよ」 「……ん」  斗眞がオレの腿に手をつき跨がってきた。それでも眠くて微睡んでいると、ティーシャツの裾から手が滑り込んできてその冷たさに目が覚める。 「ひっ!冷てえよっ」 「起きた?」  上体を起こしていたずらっ子のように笑う斗眞の胸に顔をうずめて抱きしめる。 「起きた」  まだ少しだけ眠気の残る気だるさで斗眞を抱きしめながら、ウエストの隙間へ手を差し込んだ。
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