全知全能

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彼女の周りは欲望の塊。 全知の俺には見える。 彼女は汚れ無き白い花。 全知の俺の胸が痛む程。 全能の俺に出来ないことは何もない。 ただ今まで動かなかっただけ。 ただ今まで、面倒だっただけ。 最近、彼女の心が熱くなることがある。 濡れることがある。 その原因は勿論見えていた。 彼女は恋をしている。 人間の男に恋をしている。 全知の俺が計画を練り、 全能の俺が行動に移す。 彼女は俺の物になるべきだ。 彼女が帰宅する暗い時間を見計らい、 一人暮らしの彼女が自分の部屋に入ると同時に押し入った。 .
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