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「こんこ~ん。宮瀬さんいらっしゃいますか~??」
「いや、見えてんでしょうよ。ガラス張りなんだから……」
「一応よ、一応。」
と、屈託の無い笑顔で扉の前に立つ女性は同期入社の白石 夏(しらいし なつ)。
名前通り夏の陽射しの様な明るさを振り撒く彼女は、広報宣伝課の……、いや、本社全体のアイドル的存在。
栗色したふわふわ巻き髪が胸元で揺れ、モデルみたいな華奢なスタイルが異性を惑わせる。
「あんたまた痩せた?いや、やつれたのか!!」
彼女のキャハハと甲高い笑い声と同時に両頬に浮き出るえくぼを
以前、男性社員が「ハムスターちゃんみたいで可愛いね」と、褒めていたのを思い出す。
本当の彼女は超肉食女子だというのに。
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