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司たちはエデンとの戦いを終えひと時の平穏な日々を過ごした。広島では司たちの極楽蝶、NIGHTS、BEASTの3チームによるバランスで保っている。3チームは1チームの独裁ではなく互いに牽制しあい勢力を保っている。
(エイジ)ああ、相変わらず暇じゃのお
(寿雄)バーカ、あの戦いでうちもナイツもビーストも疲弊しきってるんじゃ。
(陽二)今は、お互い力を溜め込んでる状態だ
極楽蝶のエイジ、飛雄、陽二は喫茶店であのエデンとの戦い後のことを語っていた。
(エイジ)それにしてもウチのトップは何してんだよ?
(陽二)決まってんだろ。
司はその頃、駅前の噴水の前にいた。
(司)遅いなあ
(久美)司君
そう、何を隠すことか。彼は彼女である久美を待っていたのだ。二人が付き合い始めて数か月が経とうとしていた。
(久美)ごめんね。遅くなって
(司)ううん。平気だよ
二人は手を取り合い歩き始めた。すると……
(?)ちょっと離してよ
(不良)ええやん、俺たちと遊ぼうや
可愛い女の子が不良に絡まれていた。
(久美)司君
(司)おい、何やってんだお前ら
(不良)何だてめえ。すっこんでろ
(司)嫌がってんじゃん。
(不良)痛い目に合わなきゃ分かんねえようだな
(司)久美ちゃん下がって
不良たちが一斉に攻め込んできた。司が反撃に転じようとした時……
横から不良に跳び蹴りが入った。司たちの目の前に背中に朱雀の紋章を背負った紅と黒髪の男が立ちはだかった。
(不良)誰やお前
(火野)俺は火野啓生。よく覚えとけ
火野は不良たちを片っ端からやつけた。
(火野)怪我はないか沙羅?
(沙羅)遅いよ。啓生
(司)あのさ、君ケガはないの?
(火野)はい、すいませんでしゃばってしまって
(司)いいよ別に。
(沙羅)お手数掛けました。
二人は礼を言って去って行った。
(久美)あの男の子、広島の人じゃないね。
(司)えっ?
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