第1章

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曲者部長は、あれから目立った動きはなく、レイアウトを変えてからは、順調に仕事は進んでいた。 実装するにはまだまだ時間が掛かりそうだったが、スタートで転んでしまったわりには、その後はまずまずの滑り出し。 あとは、このまま流れに乗って、気持ちよくゴールテープを切りたい。 部長が、部長になった経緯を聞いた時。 本当は、少し安心した気持ちがあった。 転勤して来て日が経ってない頃は、部長に対して、人間的にそれってどうなの? と、思うところだらけだった。 部長は立派なエリート大学を卒業している。 学歴は高いが、営業部で力が発揮できず、異動になった。
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