花に嵐編_拾壱
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ガチガチガチッと歯が鳴り、首を小刻みに振る。 「・・・・・・や、めて。」 『・・・・・・・・・それ以上、近寄らないで・・・』 遼はようやく私を見たが、話を止めようとはしない。 そして、 愛おしそうに私の頬を撫ぜ、あろうことか、微笑んだ。 「祖父母の家にいた間は、幸せだったんだよね。 ・・・。 守り、愛され、やっと、安全な居場所ができた。 だが、それを壊したのもやはり父親だった。」
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