花に嵐編_拾壱

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  「イヤッ、イヤッ・・・・・・・・・」 そう、繰り返す。ただ、そう、繰り返す。 その蓋を開けてはいけない。 その記憶を甦らせてはいけない。 ・・・・・・・・・・・・そう、しないと・・・・・・・ 耳を閉じ、目を閉じ、全てを閉ざす。 こじ開けられようとする、蓋を全身で押し返す。 だが、遼はそれを許さない。
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