花に嵐編_拾壱
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「俺たちは、産まれる必要のなかった人間だ。」 声も出ないほど驚いて、ただ、大きく目を見開いた。 子どもの頃から、ずっと、思っていた。 生きている必要がない、と・・・ 確信したのは、多分、祖父を失った高校の頃。 それは、 産まれて来ない方がよかった、などと言う 単純で、曖昧な自己憐憫ではない。 私には 生きている、産まれてくる、必要性が、正当性が、1つもなかった。
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