花に嵐編_拾壱

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  両親に存在を疎まれ、 やっと得た居場所であった祖父母。 でも、祖父母は私を育てたばかりに、 私と関わったばかりに、心労を重ね、その命を縮めた。 なのに、 祖父母に恩返しさえ何一つ出来なかっただけでなく 祖父が代々守ってきた大切な土地すら、 私は結局、守ってやることができなかった。 その上、拒まれる、失う恐怖から 他人を愛することも、他人と真に繋がることも、できない。 ・・・・・・・・これから先もずっと、それは変わらない。 私には何も成す事ができない。 ・・・・・・・・・・役立たずのデク人形。
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