あとがき

2/2
前へ
/6ページ
次へ
水道水 とてもきれいだった 透き通って見えた 空っぽのペットボトルに 水道水を入れただけの私には きれいとしか言えなかった 何色の顔でも 何を手にしていても 何の上に立っていても 何もかもが煌めいていた 羨ましくなんかない それは当たり前だから 視界がその形になるくらい ずっとずっと見ていたい 世界が溶けて酔わせるから 渇いて渇いて仕方がない 空っぽのペットボトルに 水道水を入れ直す
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加