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メールの向こうの彼の表情を思い浮かべ、わたしは堪らず微笑んだ。
きっとすごく困ったような、泣き笑いをしているだろう。
カレーの時はいつもそう。
でも、そうよね。
わたしのカレー、美味しくないもの。
それは自分でも良くわかっている。
止めておいた方がいいという事も。
でも、それでも一生懸命「おいしい」って食べてくれる彼の優しさが嬉しくて、時々、知らないふりで意地悪したくなってしまう。
もしわざとだって分かってしまっても、きっとヒロくんなら、笑って許してくれると信じている。
それだけ彼はわたしを愛してくれているし、わたしも彼を愛しているのだから。
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