FROM ヒロくん

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ヒロくんは本当に素敵な人。 誰よりも大好きで、とても大切な男性(ひと)。 彼の為なら、わたしはどんな事も出来るし耐えられる。 だから―― わたしは、エプロンのポケットに忍ばせていた小ビンにそっと触れた。 これは彼とわたしの未来の為の秘密の薬。 お母さんから受け継いだ『幸せの素』。 カレーのスパイスとは相性が悪くて味が変わっちゃうみたいだけど、基本的には無味無臭。 料理等に混ぜて摂り続ければ、どんどん体内に蓄積していく。
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