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始まりは、こんなやりとりからだった。
その日は日曜日。朝ごはん中の家族会話。
私「来週末はサークル活動無いな。最近できたテーマパークにでも行ってみようかな」
母「珍しいわね。あなたがそういう所に行くなんて」
私「母さんも一緒に行く?」
母「それはデートのお誘いかな?」
私「きもっ」
母「はいはい。 ごちそうさま。」
母以外は食事の真っ最中で、母は自分の食器だけ早々に片づけた。
父「大学生は、暇でいいもんだな」
私「そんなんじゃないけど」
妹「てゆーか、うち連れてけや!」
私「嫌だよ」
妹「ケチ!」
母「はい、ご飯おかわりする人~?」
ポ「ワン!」
ポチのドッグフードのお皿が空になっていた。
私は国立大学に通っていて、「科学・物理実験部」というサークルに所属している。幼少期から理科が大好きであった。理科の授業で豆電球を光らせる実験に感動してからというもの、小学生の時は週に1回は1人で科学館に訪れていたほどである。
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