第1章 「休日 ~一家団欒~」

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 始まりは、こんなやりとりからだった。  その日は日曜日。朝ごはん中の家族会話。 私「来週末はサークル活動無いな。最近できたテーマパークにでも行ってみようかな」 母「珍しいわね。あなたがそういう所に行くなんて」 私「母さんも一緒に行く?」 母「それはデートのお誘いかな?」 私「きもっ」 母「はいはい。 ごちそうさま。」  母以外は食事の真っ最中で、母は自分の食器だけ早々に片づけた。 父「大学生は、暇でいいもんだな」 私「そんなんじゃないけど」 妹「てゆーか、うち連れてけや!」 私「嫌だよ」 妹「ケチ!」 母「はい、ご飯おかわりする人~?」 ポ「ワン!」  ポチのドッグフードのお皿が空になっていた。  私は国立大学に通っていて、「科学・物理実験部」というサークルに所属している。幼少期から理科が大好きであった。理科の授業で豆電球を光らせる実験に感動してからというもの、小学生の時は週に1回は1人で科学館に訪れていたほどである。
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