第3章

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とはいえ、世の中には「ツンデレ」という、妄想ファンのアドレナリンを余す事なく噴出させてくれる分野もあるわけで・・・ これを上手く活用させてもらえば、私の口角も上がりっ放しな事うけあいに・・・まぁ、間違いはないだろう。 あの凍りつくような無表情なマスクで・・・ あの鬼の首を取った様な、ドヤドヤ顔で・・・ 「・・・・ね!」 グフフ・・・コレはコレで、けっこうイケそうな気がする・・・ふふん! まずは、明日から無心であのドヤ顔を頭の中に溜めこんで、夜になったら一気に「ね!」で放出させるわけだけど。 ココで最も大切なのは、「無心」である事。 そうすれば、余分な恋愛感情に惑わされることなく、自己完結の世界で幸せに暮らして行けるのではないか? そう・・・あのドヤ顔の裏にどんな感情が渦巻いているのか詮索するのではなく、ただ淡々と自分勝手な妄想に邁進すればいいのだ。 「ふぅー、喉乾いた・・・」 いけない、いけない・・・ どうやら、必要以上に頭を使ってしまったらしい・・・ 今後の活用法が見つかったところで喉の渇きに気がついた私は、ミネラルウォーターを取りにキッチンへ向かった。 ・・・のだが
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