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・・・バタンッ!
冷蔵庫を開けようとした瞬間、バスルームの扉が閉まる音がした。
(城崎さん、今、お風呂から上がったんだ・・・)
そう思いながら、近づいて来るスリッパの音に振り向くと・・・
そこには、あられもない格好をした城崎さんが立っていた。
(・・・おおぅ!)
見れば、黒いスウェットのズボンを穿いた城崎さんの上半身に衣服はなく、ただ首からタオルを掛けているだけ・・・
それだけでも鼻から赤いものが出て来そうなのに、ご丁寧に髪まで濡れていらっしゃるなんて・・・
何と、艶やかな事か・・・
せっかくなので記憶の中に留めておこうと思い、しばし見つめ続ける事、数秒間・・・
ロックオンしていた物体は、無言のままこちらに近づいて・・・近づいて・・・近づいて・・・近づ・・・ん?・・・
「・・・うほっ!」
お風呂から出たばかりの熱気を肌で感じ取ったとたん・・・私は冷蔵庫に背中を預けながら、そのままズルズルと座り込んでしまった。
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