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・・・パタン!
「何を一人で遊んでるんだ?」
冷蔵庫の扉が閉まる音がして見上げると、ちょうど私の頭上をミネラルウォーターが通過していくところだった。
「あ・・・あの・・・すみません。 ちょっと、ビックリ・・・してしまいまして・・・」
「・・・?」
城崎さんは、一瞬不思議そうな表情を浮かべたものの、すぐに口角を上げた。
「心配するな・・・胸が大きいだけでは、欲情しない。」
(・・・は? 胸が大きい、って・・・?)
はたと胸元を見れば・・・座り込んだ拍子に引っ張られた襟首から、くっきりと谷間が顔を出していて・・・
それは、おそらく城崎さんの角度からの方が、深く深く見えるであろう事は間違いなくて・・・
「う、うわぁー!」
私は、急いで胸元をたくし上げると、あまりの恥ずかしさに両手で顔を覆ってしまった。
「フフッ・・・ごちそうさま。」
頭上から落とされたその言葉は、明らかに笑みを含んでいて・・・
もしかしたら、初めて笑った顔を拝めたかもしれないのに、私は両手で顔を覆う事で、自らそのチャンスを棒に振ってしまったのだった。
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